「大事な話って何?」
ホームルームが始まっちゃう。
「単刀直入に聞くよ…なんで進藤君と普通に話せてんの?!」
「………え?普通に話せないの?」
本当にどういうこと?
訳が分からない私に紗希が
「進藤君、すごいかっこいいでしょ?でも彼女いないの、何でだと思う?」
「何でってそんなの…」
知らないわよ。
と言おうとした私の言葉を紗希が遮った。
「進藤君、女嫌いで結構有名なの。」
「…………。」
「ねえ、何で急に仲良くなったのか、詳しく事情を聞きましょうか?」
紗希が極上の笑顔を私に見せる。
しかし、私にとってそれは悪魔のように見えた。