「ーーーぁ、わりぃ、すぐ着る。……って」






え?何?





なんでこっち来んの?!




ますます顔が熱くなる。




「袖、洗剤ついてるけど」




ーーーーー袖?



………あ、本当だ。




まくろうとしても手に洗剤がついていて捲れない。
 




すると、まるで後ろから一樹に抱きしめられるように………




「ーーーはい、これで大丈夫!」




………………袖を捲ってもらった。




「ーーーーっ!いいから!早く上の服、着てください…」




「ん?あー、着る着る」





私はどっとした疲れを感じながら皿洗いを再開した。