森下くんの恋愛事情


「莉音!ごめん、ごめんね」

「な、なせ」

「ほんとにごめんなさい。私、何も知らなくて」

「いいよ、全然、ケホっ」

「莉音?大丈夫?」


莉音は少しつまったのか咳をしてニコッと笑った。


「私、は、ずっと、七星、のこと、信じてたよ」

「莉音…。うぅ、ごめんね、ごめんなさい。うぅぅぅヒック」

「泣かないで…七星」


顔を隠して泣く藍川さんを莉音が僕から離れて抱きしめる。

大好きなんだな。

って思った。

なんか、いいなって。


でも、二人ともけが人で、端から見てるとゆらゆら揺れている。

僕も翔も危険と察して無理やり二人を引き剥がす。

案の定、莉音は僕の方に持たれてきて。


「大丈夫?」

「ん、ちょっとふらっとしたけど大丈夫」