声を出したのは僕じゃなくて藍川さん。 藍川さんは莉音を追いかける。 僕も行かなきゃ。 莉音は、どこ行くだろ。 裏庭? 行ってみるしかない。 裏庭に走って行ってみる。 いた。 さっき、追いかけていった藍川さんもいる。 「莉音?」 莉音に声をかけると寂しそうな顔をして振り返る。 藍川さんは莉音のを掴んでいる。 「悠李」 「何?今はあの子と付き合ってるの?」 「っ、だったら何なの?」 ふたりは僕のわからない話を続ける。 「今度は私が奪ってあげる」 「なんのことよ!私は何もしてない!」