森下くんの恋愛事情


「莉音、大丈夫?」

「うん、1人でいるより全然いい」


そう言いながら、莉音は僕の胸に顔を埋める。


「いつも1人で、…寂しかった。

こういう時ばっかり…誰もいなくて。

だから、…今日の私も、みんなに言わないで…」

「わかった…言わない」


いつも、寂しかったんだ。

1人だったんだ。

そんなに我慢しなくても、

多分、奏くんとかは気づいてるんじゃないかな。


「…紫音は、大丈夫かな…。

怖がってないかな…」

「大丈夫だよ。きっと。

奏くんも響くんもいるんだし」


ピカッと電気がついて明るくなる。

それでも時々光ったりしているけど、

遠いから音はほとんど聞こえない。