「俺はあとから行くわ。一緒に行ったら疑われる」 「わかった。後でちゃんと来てね? 面倒だからってここにいたらダメだよ」 「はいはい」 男の子は教室に一人で立っていた。 「あの女のいいようにさせっかよ」 小さくつぶやいて教室を出た。