「悠李、お前は怒らしちゃだめなやつか?」

「そうかもです」

「悠李、元ヤンだからね〜」

「それは、莉音もでしょ?」

「元ヤンは現役の時より怖い」

「そうですか?私はそうでもないですけど」

「そうだな。莉音は全然怖そうじゃない。

でも、悠李は雰囲気がなんか怖い」

「うわっ、それは失礼ですよ」

「ははっ、お疲れ。頑張った」


結城先輩は、僕の頭をなでてくれる。

ただ、僕子供みたいじゃない?


「えー。悠李だけズルいー。

先輩!私もなでてください」

「えっ」

「私も頑張ったんですよ?

あんな重たいのが乗っかってたんだから!」

「はいはい。お疲れ」