今はあの子は許してくれてる。

もともと優しかった。

あの子は。

もともと友達だったんだもの。

ヤンキー友達。

私が強いこと知ってた」


森下くんは、驚いている。

普通だだってヤンキーだなんて今まで一言も言わなかった。

全部言っても、守ってくれるほど心の広い人なのか。

でも、全部言ってしまわないとこの先、言える気がしない。

こんなチャンスもうない。


「友梨と知り合ったのも、森下くんの学校にいたからじゃない。

ずっと私立に通ってたもん。

森下くんの学校にはいなかった。

友梨と知り合ったのは、

ヤンキーだったから。

１回喧嘩したこともあった。

知らなかったでしょう？

友梨がヤンキーだったなんて」