青空の下に咲いた花は…君という花でした。


でも、一番、目を引くのは3年生でも、
同じクラスの男子でもない。

こうちゃん先輩だった。

あの日から、なんとなくこうちゃん先輩を
目で追ってしまう。
廊下ですれ違った時、音楽の授業で音楽室から
見える、校庭で体育の授業に取り組む姿。もちろん、部活の時も。
すぐ分かっちゃうんだ。どこにいるか。
特別身長が高いわけじゃないし。
特別なにか目立つわけじゃないの。

でも、まるでセンサーようにすぐ感知して、
目で追ってしまう。

今もそう。私の目はこうちゃん先輩だけを、写している。

あ!ゴールまで後少し!!

「きゃー!!」

マネージャーの黄色い声援が上がる。

こうちゃん先輩はリズミカルにドリブルで、
相手チームのディフェンスをかわすと、その勢いで…

ドサッ…、

ゴールネットが揺らいだ。

「ナイスプレー!!!」

敵味方関係なく、声援が飛ぶ。

かっこよかった。サッカーをしているこうちゃん先輩はすごくかっこいい。

こうちゃん先輩やチームメイトは、ハイタッチをして次の攻撃に備え始めた。

私は、変わらずこうちゃん先輩を見ていると、
ちょうど目が合ってしまった。
わっ…。
体中の熱がいっきに上がるのがわかる。
どうしよう。顔真っ赤になってたら恥ずかしいな…。そう思ったら、自然に目をそらしてしまった。

こういう時、にこって笑えたら良かったのかなー??やっぱり、目をとっさにそらすのは、カンジ悪かったかな…。

数秒の間、一人で考えこんでいると、私の目の前がふいに暗くなった。

ぱっと、顔を上げると…