「──っ、工藤!!



たまには、わたしのこと、振り返ってね」





いつか、きみの背中に手が届くように。

いつか、きみと同じ歩調で歩けるように。


わたしも、ここから一歩踏み出すから。






工藤は、愉快そうに、それでいて嬉しそうに笑ってうなずいた。











        *end*