「──え、結城? なんで泣きそうになってるの?」 眼鏡の奥の瞳を見開き、驚き焦る工藤。 工藤に名前呼ばれたの、何年ぶりだっけ? 「や………、なんか、感動した。 …虹に」 わたしは思わず笑ってしまう。 工藤はそんなわたしに、そっか、と目を細めた。