虹のかかる空【短編】



そんな人たちのなかで、一体何人の人が空にきらめく橋に気がつき、足を止めるのだろう。



いや、もしかしたら気がついても、わざわざ足を止めたりなんかしないのかもしれない。




自分がただ、

“あぁ、虹か。”



の一言で再び下を向いてしまうような人間じゃなくて、よかったと思う。





きれいなものに素直に感動できるのは幸せなことだと、そう感じた。