虹のかかる空【短編】





「──あ、ほんとだ、虹だ」





わたしの声につられたのか。



さっきまで窓の外になど見向きもしなかった工藤が、わたしと一緒にその光景を見ていた。




「すっげー、虹なんて見たの何年ぶりだろ」


「……わたしも、すごく久しぶりな気がする」





ついでに言うと、工藤と会話するのも久しぶりだけど。



工藤は窓の方に横向きに座り、片肘をわたしの机につく姿勢で外を眺めている。