「あっ!!!ケータイがあるじゃん!」

馬鹿だなぁ。なんでそんな大事なもの忘れてたんだろか。

慌ててポケットからケータイを取り出し、電源をつける。

「えっ…圏外?なんで?」

学校の屋上。圏外になるはずはない。

理由はよくわからないけど、ケータイは諦めよう。そして放課後まで、ここで時間を潰そう。

だって、誰かに会うのが怖いから。