冷たいあたしの王子様




あたしが驚いたのはそんなことじゃなくって、



確か…あの時のあたしは威勢よく、倉田さんに向かって瞬くんに会いたいから屋上に行ってるんだって言った気がするから…



そんなこと聞かれたって、瞬くんはとっくにあたしの気持ちに気付いてるだろうし、どうってことないかもしれないけど…やっぱり恥ずかしいし…



でも待って。



〝助けてあげられなかった…追いかけることもできなかった。〟


って、どういうこと?




「誤解なんだよ、倉田が言ってたこと。」




瞬くんはあたしの目を逸らし、肘の手当を再開し始めた。



なんだかバツが悪そうな言い出しにくそうな顔をしてる瞬くん。