冷たいあたしの王子様





「好きなら、瞬くんのことをもっと考えた行動をしなさいよ。」



「好きだから……、好きだから、あたしは少しでも瞬くんと仲良くなりたいの…。だから、付きまとわないでとか、屋上にもう行かないでって言われても…そんなことできない。」



「少し可愛いからって調子乗ってるんでしょ。あたしは、そういう人が1番嫌いなの。」




リーダー格の子だけが喋って、もう他の2人はリーダーの子の後ろに立っているだけ。



自分のこと可愛いなんて、ちっとも思ってないのに…



どうして嫌い、なんて言われなくちゃいけないの?




「…どうして?あなたも瞬くんのことが好きなら、正々堂々と勝負すればいいじゃない…?」



「は?意味わかんない、調子乗るのもいい加減にしなさいよ。そうやって言えてるのも今だけなんだから。」




そう言って、帰っていく3人。



はぁ…、疲れた…。



負けないように拳を作って、しっかり目を見て喋って、強いフリをしていたけれど。



本当は怖くて怖くて仕方なくて、手も足も震えていて。



いなくなって安心したのか、体から一気に力が抜けて、あたしはその場に座り込む。



ただ、ただあたしは瞬くんが好きなだけなのに。



やっぱり屋上に行くのは迷惑なのかな…?