冷たいあたしの王子様





「やっぱり、瞬くんって優しいね。寂しいなんて可愛いし…」




って、あ!!



言ってしまった後に、また後悔してしまう。



あたし…また心で思ってることを全部言っちゃった。



瞬くんの方をチラッと見ると、あんまり変わった様子はない。



良かった…何も思わなかったんだよね。



瞬くんってやっぱり、優しい王子様なんだよ。



こうやって、さりげなくあたしの右側である道路側に立ってくれてるし。



あたし、また1つ瞬くんの新しい部分を知れたね!



やっぱり、あたし瞬くんが好きだよ。



大好きだよ。




「バス来てる。」



「え?」



「バス来てるって、」



「あー!!走らなきゃ!」




瞬くんの言葉で、あたしが乗るはずのバスがもう来てることに気付く。



あたしはバス停に向かって、全速力で走る。