冷たいあたしの王子様





スタスタと歩いていく瞬くんを、あたしは追いかける。



瞬くんは、そのまま正門を出ると、そのまま右に曲がる。



それは、あたしのいつもの帰り道でバス停に続く道。



今日もバス停まで送ってくれるんだ…!



瞬くんの家は、多分こっち側じゃないと思うんだよね。



だって、昨日と一昨日にあたしがバスに乗ると、瞬くんは来た道を辿って帰って行ってたんだもん。




「あ、そういえばさ、あの猫ちゃん!お名前は、何ていうの?」




聞こう聞こうって思ってた質問。



可愛がってる猫ちゃんだし、名前くらいつけてるだろうなって思って。




「ない。」



「…え?ないの?」



「ん。」