冷たいあたしの王子様





猫ちゃんにあげるものなのか、右手にはスーパーの袋を持ってる。



瞬くんもあたしがいることに驚いたのか、あたしを見て立ち止まってる。




「ニャーオ。」




瞬くんに甘えるかのように鳴いた猫ちゃんに瞬くんは気付いて、足元にいる猫ちゃんに目をやる。



少しだけあたしを見た後、瞬くんはその場に立ち止まって、猫ちゃんを撫でた後…猫ちゃん用のご飯をあげている。



猫ちゃんが瞬くんを見た途端に走り出したくらいだから、瞬くんはここにたくさん来ているのかな?



あたしは立ち止まっていた足を瞬くんの方に進めた。



瞬くんは、ご飯を食べる猫ちゃんを撫でながら見つめている。



いつもより優しい顔で…微笑んでるようにも見える。




「猫、好きなの?」



「あぁ。」




瞬くんだ…。



あたし、夏休みなのに瞬くんに会えてる!



話せてる…!!