冷たいあたしの王子様





「綺麗だよねー。猫ちゃんもお花見に来たの?」




毛並みに沿うように撫でて、猫ちゃんに話しかける。



小さいからまだ子供なのかな?



大人しいし…小さくて、可愛い。




「ミャ〜。二ャッ!」



「あ、ちょっ…」




あたしが撫でて上げてると気持ちよさそうにして、もう目がトロンってなってきてたのに…



少しだけあたしの後方を見ると、急いでそちらに行ってしまった。



だから、あたしも猫ちゃんを追おうと思って…立ち上がって後ろを振り向いた。




「…え!?しゅ、瞬くん?!」




すると、そこには思ってもみなかった人がいて。



あたしの心臓は、その人を見ただけで激しく動き出す。



どうして…



どうして、瞬くんがここに?



あたしの目の前に立っている瞬くんは、制服だけど着崩していて、いつもと変わらない瞬くんがいる。