冷たいあたしの王子様





「あーもう!陽葵のせいで、集中力切れちゃったじゃん。お姉ちゃんもアイス食ーべよっと。」



「イチゴ味は陽葵のだから!お姉ちゃんはバニラ味食べてよね。」




何故か家では自分のことを陽葵って呼んじゃうんだよね。



お姉ちゃんも、家だったりあたしの前だと、自分のことをお姉ちゃんって呼ぶし。



なんか不思議…




「それでー?何がムリなの?耐えられないの?」



「あ、それイチゴ味じゃん!もう…」



「いいじゃーん。バニラも美味しいよ?んで、お姉ちゃんの質問に答えなさいよ。」



「え、えっとー、それは…」




夏休みに入って、5日程経った。



明日から地獄の補習教室が始まる…



前日くらいはゆっくりしたくて、朝から部屋着でゴロゴロしてばっかり。



夏休みに入って、茉由ちゃんと遊んだりはしたものの…



やっぱり、瞬くんに会えなくって会えなくって寂しいんだ。



瞬くんの出身中学校は、あたしの出身中学校の隣で…まぁまぁ近いんだろうけど。



瞬くんの家は知るわけないし、優雅くんと少しでも仲良かったりしたら良かったんだけどな。



全然面識ないし、瞬くんとあれだけお喋りしても連絡先を知ってるわけでもないし…