「あ、このベンチ…」
バス停までトボトボ歩いていると、いつも茉由ちゃんと話していたから気付かなかったのかな?
こんなところに木のベンチがあったなんて。
いつも瞬くんの隣に座っている木のベンチのことを思い出しちゃって、思わず立ち止まって、そのベンチに座る。
うーん…
でも瞬くんが隣にいなきゃ、木のベンチはただのベンチになっちゃうんだよなー。
「瞬くんがいればいいのに…」
あー、やっぱり、あたしってば…
瞬くんのことしか考えてないみたいじゃんっ!
あたしは瞬くんに出会うまで、好きなんて思う人なんかいなくて…
告白されても何もときめかないし、どうも思わなかったんだ。
でも、瞬くんは違くて…
隣にいるだけで、たくさんドキドキしちゃうんだもん。
ほら、こうやって今も瞬くんのことばっかり考えちゃってるし…
補習は大変だけど…、あたしここの高校に来てよかったなって本当に思えるっ!

