冷たいあたしの王子様




あ、そうだった。



授業が始まっちゃう…!



その先生の言葉でハッとして、教室に向かって走り出すあたし。



「頑張るんだぞー!」なんて先生は言ってたけど、人事みたいに言うんだから…



頑張ったって出来ないんだもん。




「陽葵ー!次の授業、サボるのかと思ったー。」




教室にギリギリで間に合い、席に着くと前の席の茉由ちゃんがあたしに話し掛けてきた。



すると、茉由ちゃんは、あたしが席に着いたと同時に机の上に置いたプリントを見て、目を見開いて驚いてる。



あたしも、内心とってもそんな気分だってば。




「え!?なにこれ!まさか陽葵…あんた、赤点とったの!?」



「そ、そうみたい…」




あたしも赤点を取ってしまったのはびっくりだし、夏休みまで学校に補習に来なきゃいけないなんて…すっごくめんどくさい。