翌日、僕は午前中の仕事を終えて休憩時間になると、日之輪さんの元へ向かった。

 相変わらずマコトの聲は聞こえない。

 「日之輪さん居ますか?」

 チケット売り場に顔だけを入れて言った。

 「ああ、居ますよ。ちょっと待って下さい」

 そうゆうとチケット佐伯さんは奥へ行った。

 「日之輪さん、間宮さんが呼んでますよ。後は私がしますから先に休憩どうぞ」

 奥から声が流れて来る。