結婚の約束をしよう

「あ、おぉおおはよっ!」

あいさつは、私に対してだった。

「やだ竹田さん、びっくりしすぎ(笑)。」

「あ…あは。」

何とか笑顔を返す私に、その倍くらいの笑顔を見せてくれたクラスメイト。

その子が、後でねと言って先に教室に向かった後、私は不思議な感覚に包まれた。

私にあいさつしてくるのは深月くらいしか居なかったから……変な感じ。

でも、悪い気はしない。

「えへへ。」

緊張したけど、嬉しかった。

これも、陵のおかげだったりするのかな。

私は小さく笑った後で、教室に向かった。


「おはよ、結愛。昨日はやったね!」

「おはよう。うん、ありがとう。」

教室に着いて、日課の深月との会話。

「まさか目が合うなんて…幸せすぎだったよ!」

「だよねー。いいなぁ、あたしも誰かいい人いないかな。」

「深月なんか、その気になったらすぐだよ。」

「え〜、そうかなぁ。」

深月は可愛いから、彼氏とかすぐできそうなんだけど、私と一緒にいるし、メガネだし、美術部だし…色んな要素が深月に損をさせている気がする。

メガネや美術部が悪いと言っている訳じゃないんだけど、私と一緒にいる事で深月に暗いイメージがついていないかな…という心配はある。