結婚の約束をしよう

「陵…ご、ごめんね。」

「気にすんなって。で、さっきの解ったか?」

「う、うん、大丈夫。こっちの公式を使うんだよね。」


私はーーー。

私は、陵にドキドキしたのかな…。

それともただ、男子に触れたという事実にドキドキしただけなのかな…。

公式を使えば導き出せる答えとは違って、私は、私自身の中に、簡単には出せない答えを探していた。


キーン…コーン……

やってきた、憂鬱な給食の時間。

食器をトレイに乗せ、列に並ぶ。

給食当番が、順によそっていく。

みんな、「多め」「少なめ」などと注文をつけながら…。

私は当然のように、全て少なめを注文するのだけど、

「ガッツリ入れてくれ!肉も野菜も!」

「陵…!」

背後からの声が、それを邪魔してきた。

「笹野くん、今日はお魚だよ(笑)。」

「あ、そか?」

クラスの女子が陵にツッコミを入れると、教室が笑いの渦に包まれた。