結婚の約束をしよう

「うぃーっす。」

学校に着いても、陵は元気だった。

転校生という目で見られてはいるものの、ずっとこの学校に通ってる生徒かのように、自然に馴染んでいた。

でも今朝は、その横にいる私に注目が集まった。

「ねぇ、アレ竹田さん?」

「うそーっ、全然違くない⁈」

「変わるもんだねー。」

「結婚するとか言ってなかった?笹野くん、今から自分好みにしてるのかもね(笑)。」

「え⁈ホントに結婚するの?」

女子たちが、好きな事を言いながら騒いでいる。

だから私はフツーで良かったのに……出来れば、目立ちたくないんだから。

視線を浴びることに、疲れを感じる。


「結愛おはよーっ、一瞬誰だかわかんなかったよ。」

「お、おはよ、深月。」

私はコートを脱ぎながら、深月にあいさつした。

「可愛くなったねー。イメチェン?」

「うん…陵がね、あれこれと…。」

既にクラスの男子たちと騒いでいる陵をチラ見しながら、私は事の経緯を深月に話した。