結婚の約束をしよう

「行ってきまぁす…。」

朝からペースを乱された私は、力なく家を出た。

「寒っ…!」

強い北風に、思わず身体を縮めた私の横で、陵はのん気にアクビをしていた。

てか、待って……。

「陵、寒くないの⁈」

「ん?あぁ、オレ風の子だから(笑)。」

「…。」

陵はヘラヘラ笑ってるけど、笑って終わる問題…?

風の子で済まされる話じゃないでしょ。

あと数日で冬休みになるというこの寒い日に、学ランの上に何も着てなく、マフラーやその他寒さをしのぐ物は一切身につけていない陵。

対する私は、コートに手袋までしているというのに。

「風邪ひいちゃうよ、上着取りに行こうよ。」

「大丈夫だって。」

聞く耳なんか持たず、どんどん歩いて行く陵。

小学生の頃は、年中半袖を着ていた子もいたりしたけれど、それとは違うでしょ……ホントに大丈夫なのかな。

私なんか、寒さでどうにかなってしまいそうだというのに。