「全然……いい。」
私は、ぼう然と鏡に映る自分を見つめたーーー…。
「そうか、良かった。」
そして鏡ごしに、陵の笑顔を見つけた……。
ドキドキしているのは、私の気持ちが高揚しているからなのか、それとも鏡に映る陵のキリっとした顔を、不覚にもカッコイイと思ってしまったからなのか…。
「ちょっと梳(す)いてみたんだ。量を減らすだけでもだいぶ落ち着くから。」
「うん…うん!全然いいよ!美容師になったら?陵ってセンスあるよ!」
落ち着いたトーンで話す陵とは対照的に、興奮冷めやらぬ私。
「2人ともー、お昼ごはんよー!」
下からお母さんの声が聞こえてきて、私と陵は顔を見合わせた。
「結愛、昼メシだって!早く行こ!」
「何で陵までウチでお昼ごはん食べるのよー?」
「だっておばさん”2人とも”って言ったぞ。オレ腹ペコ〜。」
「あ!待ってよ!」
勢いよく部屋を出て行く陵を、私は慌てて追いかけた。
私は、ぼう然と鏡に映る自分を見つめたーーー…。
「そうか、良かった。」
そして鏡ごしに、陵の笑顔を見つけた……。
ドキドキしているのは、私の気持ちが高揚しているからなのか、それとも鏡に映る陵のキリっとした顔を、不覚にもカッコイイと思ってしまったからなのか…。
「ちょっと梳(す)いてみたんだ。量を減らすだけでもだいぶ落ち着くから。」
「うん…うん!全然いいよ!美容師になったら?陵ってセンスあるよ!」
落ち着いたトーンで話す陵とは対照的に、興奮冷めやらぬ私。
「2人ともー、お昼ごはんよー!」
下からお母さんの声が聞こえてきて、私と陵は顔を見合わせた。
「結愛、昼メシだって!早く行こ!」
「何で陵までウチでお昼ごはん食べるのよー?」
「だっておばさん”2人とも”って言ったぞ。オレ腹ペコ〜。」
「あ!待ってよ!」
勢いよく部屋を出て行く陵を、私は慌てて追いかけた。



