私が気にしていることを…グサリと指摘した。

「そんなこと、陵には関係ないでしょ…⁈」

「竹田さんは少食だから。そうだよね?」

近くの席の子がフォローしてくれたけど、陵はそんなこと聞いちゃいない。

「いーや、おまえは好き嫌いが多いだけだ。昔っからそうだったもんな。」

「だから何よ。いいでしょ、好き嫌いくらい。死ぬわけじゃないんだから。」

もうずっと、ペースを狂わされたままの私。

「良くねーよ。好き嫌いがあったら、美味いメシが作れないだろうが。」

「はぁ?そんなこと…ますます陵には関係ないじゃん!」

そんな私は、気がつけば学校では絶対ださない声のボリュームで話していた。

クラスの半数以上が、私と陵のやりとりを面白そうに見ている。

私は、できれば目立ちたくないんだけど…。


「関係ないわけないだろ!結愛はオレと結婚するんだからな。」


『ぇえーーーっ‼︎』

教室中に、みんなの驚く声が響いた。

少し離れた席で給食を食べる深月も、ビックリした表情で私を見ていた。