結婚の約束をしよう

私はお母さんから、福がつくとしか聞いていないーーーそっか…愛知県と福岡県じゃ、遠すぎる。

行きたいと言って、連れてってもらえる距離ではないことが、すぐに理解できた。

距離感は理解したけど、でも、陵がそこに居るなら……ひと目ーーーそうしたら、おじさんのいう事を信じられるかもしれない。


「じゃあ結愛ちゃん、すまないが、ほかの子たちにも連絡をしないと……。」

「あ……。」


陵が死んでしまったとーーー連絡をするの…?

そんなの、嫌だ…。


「ホントに……?」

「…あぁ。」


「でも私、陵から参考書をもらったり、髪の毛を切ってもらったり、一緒にカラオケ行ったり…他にも色々と……陵と色々したんです…‼︎」

大きな声をだした勢いで、ガマンしていた涙が次から次へと溢れてきた。

「結愛ちゃん…。」

「陵と…陵と……うぅ…。」



「ありがとう。」


「……。」

「そんなにあれこれしたのなら、きっと陵も楽しかったんじゃないかな。」

「…うぐ……うぅ…っ、うえ……っ…。」