結婚の約束をしよう

いつの間にか雨は小降りになっていて、シトシトと静かに物憂げに、その存在を示していた。


♪♪〜

「…!」

そんな中、部屋中に響いたメールの受信音に、緊張しながらスマホを操作する。

《結愛〜、明日は結愛の家で宿題やらない?》

「なんだ、深月か…。」

陵からのメールじゃなかったことに、あからさまにガッカリする私を見たら、深月は怒るだろうな…。

そういえば、深月と一緒に宿題やる約束をしたような……でも明日はお母さんが誕生日プレゼントを買ってくれるって言ってたな…。

《明日はごめんね、出かけるらしいから…。明後日ならいいよ。》

当たり障りなく断ると、ため息をついてから机の上に置いてある参考書に目をやった。

自分で買った、記憶なんてなかった。

ページをめくるけど、やっぱり陵の物だったという痕跡はどこにもなかった。


夢でもいいから陵に会いたかった、会いたくて…それなのに眠れなくて、スマホを握りしめたままーーー今日が終わった。