結婚の約束をしよう

「そうなのよね〜、やっぱり智沙もそう思った?誰か来る予定でもあったかしらね、結愛は知らない?」

「…。」

ケーキを食べる口が、わずかに波打つーーー…。

陵が……来るって言ってたんだよ。

「ま、いっか。お父さん帰って来る前に食べちゃう(笑)?」

「お母さん、あたしそんなに食べれないしー。」

「……。」

泣きそうなのをこらえることに必死で、私は2人の笑いの中に入っていけなかった。


夜ーーーいつもより少しだけ早く帰ってきたお父さんを含めた4人で、クリスマスチキンを食べたりして、それっぽく過ごした。

おやつにケーキを食べた後と、晩ご飯の前と後と、お風呂に入った後ーーー何度もスマホを確認したけど、私から陵に送ったメールが既読になる事はなかったんだ。


プロポーズ…してくれるんじゃなかったの?

「うそつき……。」

もうすぐ今日が、私の誕生日が終わっちゃうよ…。

陵ーーー…。