結婚の約束をしよう

とうとう諦める時がきたのかな…。

何度も否定してきた夢だったという説を、肯定しなければならない瞬間が、ついにきたのかもしれない。

それならまた、夢の続きをーーー。


プルルルル…プルルルル……

「…。」

私は陵に電話をしたけれど、呼び出し音が鳴るばかりだった。

《陵、いつでもいいから連絡して?》

仕方なくメールを送る。

こうなったら夢でもいい…私に言わせて。

陵に、好きだと言わせて欲しい。



「お姉ちゃーん、ケーキ食べようよーっ!」

階段の下から智沙が私を呼んだのは、15時を少し回った頃だった。

「お誕生日おめでとう&メリークリスマス!」

いつも通り、私の誕生日とクリスマスが同じ日に行われるーーーいつもと違う事と言えば、ケーキがひと回りどころじゃないくらい大きいことかな。

「ありがとう…。」

でも、せっかくのケーキの甘さも、今の私にはよくわからなかった…。

「お姉ちゃん暗い〜。それにしてもお母さん、いくら甘党だからってケーキ大きすぎでしょ(笑)。」