結婚の約束をしよう

「だからそれは、陵が勝手に言ってるだけ。」

「そうだけど。長谷川さん結構押しが強くて有名だからね、笹野くんとられちゃうかもよ?」

「やめてよ深月。陵と私は何でもないんだから。」

とるとか、とられるとかーーーまるで私が陵のこと好きみたいじゃん。

「そうでしたー。」

えへへと舌を出して笑う深月を、わたしはぼんやりと見ていた。

でももし…2人が付き合うことになったらーーー私の為にあれこれしてくれている陵は、居なくなっちゃうんだよな。

「…。」

それは、ちょっとだけ寂しいかも…。

でも、実際陵は誰のものでもないし、私は石崎先輩のことが好きーーーなのに寂しいだなんて都合良すぎるよね。

何だか自分の考えてる事が、よくわからなくなってきた。

「部活も今日が最後だねー。何か寂しいね、結愛。」

「そっか、もう最後なんだ。早いね。」

明日は木曜日で部活には参加していない、明後日は終業式で部活はなし……実感ないけどホントに今日が最後なんだ。

「ここからは受験勉強に本腰入れなきゃね!」

「深月…遅くない(笑)?」