結婚の約束をしよう

私本当は…陵のことーーー…?

そんな訳ない、私の好きな人は石崎先輩なんだもん。

陵は男子に免疫のない私の近くにいるから、それでたまにドキドキの対象になってしまうだけ。


「結愛ー、大丈夫だったぁ?心配したよ〜。」

放課後は部室として使用している美術室に入ると、深月がすっ飛んできた。

「…ふふ。」

「なぁに?結愛ホントに大丈夫?」

「あぁ、ごめんね。大丈夫。」

深月が、いつも私の事を気にかけてくれてる陵みたいだなって思ったら、少し笑えてきたんだ。

「さっきの子たち、何だって?隣のクラスの子だよね。確か…そう、長谷川さん。」

長谷川さんっていうのか、あの子。

「…好きなんだって、陵のこと。」

「そうなの⁈それで?」

美術室のいつもの席に座り、会話を続ける私たち。

「私が陵と付き合ってると思ってたから、違うって言っただけだよ。」

「長谷川さんが笹野くんを…へぇ〜。結愛は2人が付き合ってもいいの?」

「いいも何も、私は関係なくない?」

「だって婚や……。」