「そういえば先輩。今日は朱里先輩は一緒じゃないんですか？いつも一緒に来てるのに。喧嘩でもしました？」

そうか、いつもは一緒に来てるから気になるのか。……ってこら、失礼なｗ勝手に喧嘩したことにすんなやｗ
ちなみに余談だが、私と朱里は幼なじみだ。小さな頃からずっと一緒にいるけど、喧嘩という喧嘩は一度もしたことがない。私も朱里もそこは自慢できる一つだと自負している。

「ううん、朱里は今日は委員の仕事でいつもより早く学校に行ってるの。きっともう仕事終わらせて部室にいると思うよ？ｗ」

「部室にですか？何か忘れ物でも？」

佳菜愛ちゃんが聞いてくる。

「昨日の研究課題のことでちょっとね。朱里、あの話すごく気になってるみたいで。昨日もね……」

昨日の帰り道のことを私は話し始めた。

話が終わった時、丁度チャイムがなったため、佳菜愛ちゃんとは授業後部室にて会うことを約束し、それぞれの教室へ走って向かった。