そうこうしているうちに最終下校時刻を告げるチャイムがなり、私達は急いで学校を出た。

帰り道、朱里とおしゃべりをしながら帰った。

不意に朱里が口を開いた。

「さっきまで調べていて驚いたんだけどさ……あの古本が見つかったあの神社。あそこが現場らしいんだよね。」

「え?てことは、この村があの古本に書かれてた場所ってこと?」

驚いた。まさかここがその場所だったなんて。

すると朱里がまた口を開いた。

「ううん、ここは違うみたい。神社の近くに小さな川があるじゃん?神社とその川向こうの場所が現場らしいの。凛月の言うことはあながち間違ってはいないんだろうけど……もともとこのへんは何も無かったんだって。あとから開拓されて作られた場所だからここは違うらしいよ。」

よくわからないが、微妙に違うということでいいのだろうか……?

「やっぱり行ってみたいな、近いし大丈夫だよ」

朱里は諦めてないみたいだ。というより、前にもまして気になってるみたい。目がキラキラしてる……まさかとは思うけど……

「行こうとしてる?1人で行動はダメだって言わなかったっけ?」

「大丈夫、大丈夫。1人でじゃないでしょ?凛月がいるじゃん」

「いやいや、私は行かないよ?こんな時間だし、お母さんにも遅くなるなんて言ってないもん、心配しちゃう。それに他の子達も調査したい子がいたんだから朱里だけが行ったらみんな拗ねちゃうよ?www」

「そっか……そうだね( ˇ-ˇ )今日は我慢することにするよ。その代わり、行く時は凛月も一緒だからね!!」

「えー?やだよ。怖いの嫌いだもん」

「( *^艸^)プププもしかして怖いの?」

「ちょっと待てw私はそういうの無理だって言ったじゃん( ˙-˙ )設立するためにはメンバーいるからって言われて頭数揃えるために入っただけだもん、私。部室に行ってるだけでも頑張ってると思って欲しいかなww」

「そーだったww忘れてたわwww」

「朱里、ひどいぞww」

「ごめんてw」

そんな会話をしながら私達は帰路についた。