そろっと、開いていた扉から教室に忍び込むように入った。




おかしいな、私の教室なのに



「あ、りっちゃん!おーはよ!!!!」




「…え?」



語尾にハートマークでも付きそうな勢いで、まいまいが抱きつきに来る。



「昨日はありがとねー!!!感動しちゃったよー!」




はぁ、なに言ってんだこいつ



「あ、そー?良かった」



私は、全部知ってるからね、このどアホ



「うん!」



気持ち悪い、抱きつくな、私に、触るな



「りっちゃん」



だけど、いざこざはめんどくさくて、そんなこと言えないでいたら、



りっくんが、もちろんおんぶされて、私の眼の前に、



「もっちありがとー」



「うぃ」