「おっけー」



ショルダーを脱いで、服もあらかた脱いで、上裸になったりっくんの腰に、そっと氷を当てる。



「えぐ冷たい」



「氷に塩入れてもいいんだよ?」




「それはやばい!!!!やめて!」



「やりません」



笑って、氷を巻いてあげて、



「残りは誰かにやってもらってね」



お湯と氷を机の上に置いて、カバン持って靴履き替えて、



「じゃ」




なんだか、さっきまで勝って幸せだったのに、暗い気分。



「うん、LINEするから!」



「あんま返せないかも」



「するから!」



「わかった」


手を振って、私たちの更衣室に行って、ダッシュで着替えて、そのまま、誰にも会うことなく駅に向かって猛ダッシュした。



じいちゃん、勝ったよ、すぐ教えてあげるから、ちょっと、待ってて



間に合うよ、間に合わせるよ