丘を渡る風は潮の香を運んでくる。 そう、学校は海のそばにあった。 坂をのぼり、 校門を抜け、 校舎へと向かう小道。 キラキラした海が視界に入る。 私はこの景色が好きだ。 「ふぅ」 ちょっと小休止。 照りつける日差しに手をかざしてみる。