底まで澄みわたってて、流れも穏やかだ。 さらさら、さらさら。 あー、なんかまた歌いたくなってきちゃった。 じゃなくて!妖界に行かなきゃなんだった。 「ほら奏、はやくしろよ」 「はあい」 橋を渡るわたしたちに、 なぜかさっきの蝶々もついてくる。 橋を渡った先にみえたのは、 禍々しい神社…とかじゃぜんぜんなかった。 えっ…?ここ、ほんとに妖界だよね?