いや、そんなわけないか。

「てかさ、わたしのその…歌…のことと、
妖界に行くことになんの関係が?」

おじいちゃんがまた真剣な表情に戻る。

「まだ完全に目覚めているわけじゃないが、
奏の妖力はとても強力なものだ。
そろそろそれを、自分でコントロールできる
ようになってもらいたいんだよ。
そのために、妖界で修行してもらいたい。」

妖力が…目覚める…妖界で…修行…。

厨二病か!…いや、気にしない気にしない。

「なんかこれ、言葉にすると恥ずかしいのう。
妖力が…目覚める…。」

おじいちゃんも恥ずかしいんかい!

でも確かに、力が暴走したりしたら困るしね。

我が右手の封印が…!!!みたいな。