2年になって、クラスが一緒になって…気付いたらいつも、森田を見てた。


男子とはすごい楽しそうに笑うのに、女子には本当に態度悪いし、口を開けばサッカーのことばっかり。


優しい言葉なんてかけてもらった試しもないのに、意地でも…この恋だけは!なんて…いつからだろう。


「森田のばーか。」


こんなに好きになっちゃってたのは。



「理由なんて、ない。好きだから。…か。かっこつけんな、バカ森田。」


…あの日、『なんで、そんなに頑張るの?』って聞いた私に森田が言った言葉。


歩き出した私に、聞こえるか聞こえないか程度の小さい声で


そりゃもうボソッと。


でも、その言葉がやけに鮮明に私の中に入ってきたのは


その瞬間、森田に落ちたからだろう。