松村いろは、高校3年生。 進路に悩んでいる。将来何をしたいか全然わからない。 この時期、進路が決まってない人なんてほぼいないだろう。周りの友達は、漠然とでも決まっている。 帰り道の歩道橋、アンニュイな気持ちになった。 高校は家から近いし、だいたいの友達が同じとこに進んだから、なんの迷いもなく受験した。 しかし大学は違う。みんなそれぞれ目指すところが違うのだ。人に流されて決めるなんてしたら後悔することは分かっている。 「しんど…」 将来のことを考えるたびに気が重くなる。