井川修司、41才。 高校の教師をやっている。教科は体育で陸上部の顧問だ。 そして、生徒指導担当になっている。 日々、不真面目な生徒たちを注意するため、生徒たちから嫌われていることはわかっている。 朝、登校してきて俺の顔を見るなり「げ。」と言う生徒もいる。全く失礼だ。 本当は生徒から好かれる教師になりたい。優しくて人気物の先生を羨ましく思うときもある。 それでも俺が生徒達に厳しくするのは、彼らの将来を思ってのことだ。 これは決して口には出さないが。