渉を見るとニコっと微笑んで小夜とまだ何か話していた。
かすかに聴こえる小夜の声。
『由真、寂しがり屋なの。もう離れないであげて』
「うん。離れない」
『あたしの由真あげるんだから泣かせたら許さないから!』
「…違う意味で鳴かすよ?」
はっ!?ちょっと渉!小夜に何言ってんのよっ!!
『……ハレンチ!変態!!やっぱり返せ!』
「ヤダね。俺の嫁さんだし」
ボンッ!
まさにこの音が当てはまるだろう。あたしの顔は一気に真っ赤に染まった。
「はは。由真真っ赤。かーわいい」
もう黙ってて。
でも恥ずかしいけど…嬉しい。
渉の隣にずっと居れるんだ。それがたまらなく嬉しくて幸せ。
「無理。じゃぁね、小夜ちゃん」
そう言って電話を切った渉。
…………ん?切った?
「ちょっと!勝手に切らないでよ!」
「しょうがないじゃん。今から由真を食べなきゃいけないんだし」
「っ!!……変態」
「はいはい。…由真。おいで?」
素直に従うあたしは渉にベタ惚れで。
大好きで。
待っててって言われたら何年でも待ってしまうあたしはかなり重たい女。
でも。
こうして今、渉と過ごしてる。
それがとっても幸せ。
たまたま短冊に書いたねがいごと。
きっと彦星と織姫が
渉に会わせてくれたんだ。
たまには短冊にでもおねがいごとを書いてみよう。
” 渉と幸せな家庭を築けますように ”
願い星にこめて
