大切な人へ


『はぁ……』

どの位こうしているんだろう…



1人ポツンと教室の席に座っていた

泣きつかれたのと
そのせいで頭がいたい



何気なくスマホをさわる
紗羅からのメッセージが入っていた

画面には先生の名前 晄人
彼にはまだ1度も送っていない




花火まで会えないのかな…

会いたいな…



先生を想うといつも幸せな気分になって
自然と笑えるのに

今日はそれでも笑えない




『__帰ろ』

やっぱりこんな顔で会いたくない
心配かけるだけだよね



誰もいない静かな廊下を進み
ゆっくり階段を降りていく

この階段も苦手だ
くるくる回りすぎだよ…

急ぐと目が回ってしまうし
何度か気分も悪くなった




帰ろうと思うのに
先生の事が頭から離れない…

だから下まで行ってメッセージを入れた


[もう 帰りましたか?]







「____まだ。」


_______‼


後ろから聞こえたのはその人の声だった