大切な人へ


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だんだん体調が悪そうに見えてたけど
本当はかなり我慢してたみたいだ

苦しそうに歩いて帰ろうとするのを
止めて無理やり家につれてきた

家帰っても1人のくせに...



薬を飲ませて寝かせたけど気になって、少し後に様子を見に行くとすごい汗をかいていた

濡らしたタオルで見えてるとこだけ拭いた



近くで見るとやっぱ痩せたよ...

お前ずっと...何に悩んでんだよ...


あの事が起こる前からおかしいの
隠してるつもりだろうけどわかってる

多分誰にも相談してないんだろ?


__俺にも言わないだろうな



少し動く度に手を引っ込めてを繰り返してた

こいつの熱のこもった息や表情を見てると
妙に色気を感じて自己嫌悪に落ちる

病人だっつーの



タオルを置いてそっと首に触れる

熱あるかな...


__‼



俺の出した手を掴んでそっと自分の頬にあてた


起きたのか?

いや...寝てる

手に頬を寄せるようにして...少し笑った




唇がその手に触れていき目が離せなかった。何が起こってんのか分からなくて心臓がバクバクして


でも...

こいつの口から聞こえた声に

頭が真っ白になった...




『__ アキトさん....』



嬉しそうにそう言って寝息をたてている...

それでも手を握ったまま離してくれない




俺は”その手”を離してくれるまでそこに座ってた

どのくらいそこにいたかな

何にも考えずずっと寝顔を見てた...


やっと握る力が抜けて解放され

俺はリビングに戻った