(行っちゃった・・・・。)




「行ったな、凛?」

「はい・・・やっと、終わった気がします。」

「わはははは!よかったのかぁ~凛助!?どいつもこいつも、良い女じゃねぇか!?このスケベが!」

「ですから、百鬼さんが考えてるような真似はしません。同盟相手ですから。」

「わかんねぇーぞ~!?高千穂、彼女として見張ってろよ!!わはははは!」

「だ、だから彼女じゃないっすよ!!」

「本当かよ、カンナ!?信じていいんだな!?」

「そうよ、長谷部ちゃん!凛ちゃんはモニカちゃんLOVEなんだもんねぇ~」

「はい、後輩としてです。」

「あん♪笑顔で手厳しく言うところも、好・き♪」

「今回もなかなか面白かったぞ、凛道。」

「面白がらないでくださいよ、獅子島さん!?」

「凛たん、この後時間あるか?あまりにトラブル続きだからよぉ~お祓いしちゃわねぇ?」

「そこまで僕はひどいですか、烈司さん!?」

「烈司、お祓いもだけど飯だろう?」

「瑞希お兄ちゃん。」

「腹減っただろう、凛?大河達も食ってけよ!」

「も、もちろんです、瑞希先輩!お言葉に甘えて~」

「うはははは!瑞希はんで機嫌直しよったわぁ~!わしも、ハニーにLIENせな!ハゲ君はー!?」

「五分刈りだ!お、俺は、プラトニックでいくからぁ~」





そんな会話をしながら、ガレージから家の中へと入っていく仲間達。

1つの問題が解決する。

きっかけは、何気ない手助け。

人を助けることが良いことか悪いことか。





「ますみちゃん、大丈夫でしょうか・・・」

「大丈夫だ。」





いろいろ気になるあの子が立ち去った方を見ながらつぶやけば、瑞希お兄ちゃんが強く断言する。






「最初の頃よりも、顔つきがすごく変わった。凛のおかげで、あの子は救われたんだ。」

「瑞希お兄ちゃん・・・・」

「自身を持て、凛。お前は俺の『誇り』だ。初代総長として、ブラコンアニキとしてな。」

「・・・・瑞希お兄ちゃんにそう言われて・・・やっとそう思えました。」






私を優しく見つめる彼に、私もとびっきりの笑顔で返す。





「この世で一番大好きな瑞希お兄ちゃんの言葉ほど、信用できるものはありませんからね?」

「言ってくれるなぁ~こいつめ!」





どちらともなく、声を出して笑う。

瑞希お兄ちゃんの隣で、やっと落ち着けた。




〔★凛の長い修羅場が終わった★〕






~本命からのLOVE注入!恋愛始末戦㏌桃山女学院!!~完~